薬学研究科の基礎となる薬学部は,2006年度に設置された6年制課程が2011年度に完成年度を迎えました。これを受けて本研究科では,これまでの博士前期課程及び博士後期課程で培われた研究実績を踏まえ,博士課程(4年制)を新たに設置します。
新課程の薬学研究科では,日本大学大学院医学研究科や付属病院とも連携を深めながら,より高度な研究に取り組める環境を実現して行きます。なお,薬学研究科博士後期課程については,募集を停止します。
| 学系 | 分野指導教員 | 研究指導内容 |
|---|---|---|
| 実践薬学系 | 医薬品評価科学 教授 日高 慎二 |
社会に大きく貢献できる医薬品の開発において,確かな評価ができ,社会的責任を果たすために必要な知識と技能を習得する。臨床開発・薬効評価の仕組みについて理解を深め,臨床試験に係るマネジメント手法を身につける。 |
| 医療コミュニケーション学 教授 亀井 美和子 |
薬剤師が健康支援および治療支援に関わることの有用性を,臨床的,人的,経済的側面から評価する研究に取り組む。効果的な支援プログラムを構築・実施し,アウトカムの計測と評価を行い,社会貢献への寄与について検討する。 | |
| セルフメディケーション学 教授 安川 憲 |
生活習慣病に使用されているサプリメントなどの有効成分を単離し,その有効性を動物実験や分子生物学手法を用いて解析する。また,関連化合物を集め,構造活性相関を検討する。 |
| 応用薬学系 | 環境衛生学 教授 山中 健三 教授 立川 眞理子 |
1 健康影響が問題となっている環境化学物質について,健康影響メカニズムの解明を目指す。中でも環境残留にともなう二次物質の生成,ならびに生成増強因子としての役割の解明を目指す。 2 生活環境または労働作業環境中で健康影響が問題となっている環境化学物質を取り上げその健康影響メカニズムの解明,また,健康影響リスク評価を行うためのBiomarkerの検索やBiological monitoring法の開発を目指す。 |
| 機能形態学 教授 木澤 靖夫 |
学部等で習得した知識・技能を応用し,主に実験を通して以下の課題に取り組み,問題解決能力を身につける。 1 神経伝達物質受容体の構造と機能に関する分子生物学的研究2 呼吸器疾患の病態とその治療薬に関する研究 | |
| 生化学 教授 草間 國子 |
1 運動神経の生存維持機構と運動疾患発症に関わる環境因子,ストレスならびに内的要因の解明を行う。 2 脳や肝臓など異なる組織が独自の機能を持ち,正常に働くために起こる組織特異的な遺伝子の転写と翻訳の調節メカニズムの解析を行う。 | |
| 薬剤学 教授 伴野 和夫 |
薬理作用を有する化合物について,物理化学的物性を評価し,疾患と対象患者を推察し,より有効と考えられる剤形を導く。その剤形実現のための方法を研究する。 | |
| 薬事管理学 教授 白神 誠 |
主な研究テーマは,1.BSCの薬局経営及び病院薬剤部戦略への応用,2.薬事制度の分析・評価,3.製薬企業の法令遵守,これらの研究を通して,いわゆる「意思決定者」に判断材料を提供し,提言を行う。 | |
| 薬理学 教授 伊藤 芳久 教授 石毛 久美子 |
1 脳高次機能とその障害機構に関し,分子レベルから個体レベルまでの様々な手法を用いて解明する。また,障害に対する新規治療薬の探索を行い,その作用メカニズムに関して検討する。 2 発症機構が十分に解明されていない中枢神経系の疾患を主な研究対象として,発症機構や増悪機構の解明,およびそれらの機構に基づく新規治療薬の開発を目的とした薬理学的研究を行う。 | |
| 臨床医学 教授 鈴木 孝 教授 小野 真一 |
1 難治性疾患(主に悪性腫瘍,神経疾患)を研究対象とし,その病態解明を分子生物学的な手法を用いて行っていく。さらに,その病態解明に伴って,主に天然物由来化合物からそれらの疾患に対する新規治療薬の開発を行っていく。 2 代表的な神経変性疾患の1つである筋萎縮性側索硬化症の病態解明と治療薬の探索が現在のテーマである。変異SOD1の細胞毒性の解明と細胞内銅イオン恒常性の面からこれに取り組む。 | |
| 臨床薬物動態学 教授 松本 宜明 |
医薬品の有効性と安全性を担保するために,開発に必須である薬物動態学及び薬力学の関係について時系列を基本に理解し,非臨床データから臨床データまでの横断的実験およびモデル構築に関して研究を行う。 |
| 基礎薬学系 | 生体機能化学 教授 飯島 洋 |
量的構造活性相関,タンパク質のホモロジーモデリング,ドッキングシミュレーションなど,生体高分子と調節分子の相互作用の解析法,新規医薬品の分子設計を学び,生体機能を化学的に理解する応用力を修得する。 |
| 微生物学 教授 井口 法男 |
全ての生物が有する核酸分解酵素は,血管伸長因子など様々な生理活性も有している。担子菌由来の小さな核酸分解酵素は抗腫瘍作用を有しており,これらを中心に核酸分解酵素の生理活性について研究する。 | |
| 薬品分子化学 教授 本橋 重康 |
医薬品合成や機能性有機化合物合成に不可欠な位置選択的,立体選択的反応を開発できる能力を備えた薬学研究者の育成を目的として,光学活性スルホキシドを用いる不斉合成に関する研究,機能性を有する有機金属錯体の設計と合成に関する研究を行う。 | |
| 有機化学 教授 宮入 伸一 教授 高畠 亨 |
1 化学構造を思考の基盤とした化合物と生物活性に関する深い洞察力をもつ薬学研究者の育成を目的として,生物活性物質に関する生物有機化学的研究,新規生物活性物質の創製に関する研究,化学物質の生体影響評価法に関する研究,光学活性天然物の合成に関する研究を行う。 2 固相を反応の場とする有機反応に関し,以下の研究テーマを学ぶ。 |