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教育・研究
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薬剤学研究室 鈴木直人専任講師、薬理学研究室 小菅康弘教授の研究成果がPharmaceutics誌に掲載されました。


薬剤学研究室の鈴木直人専任講師と薬理学研究室の小菅康弘教授らがまとめた、東レ・プレシジョン株式会社が開発した微量噴霧器 MicroFPSのマウスへの経鼻投与に用いるツールとしての有用性をまとめた論文が Pharmaceutics誌にて公開されました(10月29日)。

経鼻投与法は、薬物を直接脳へ送達できる投与方法であり、経口あるいは静脈投与では脳へ送達することが困難だった薬物の代替投与方法として期待されています。従来、実験動物であるマウスへの経鼻投与は、左右鼻孔から微量の薬液の液滴を呼吸とともに繰り返し吸わせて投与する方法が一般的で、投与終了までに長時間を要することが課題でした。そこで、当研究グループは、微量の薬液を噴霧できる微量噴霧器MicroFPSに着目し、経鼻投与するツールとしての可能性を追求しました。その結果、マウス鼻孔に挿入してから薬液を噴霧することで鼻腔内に正確かつ短時間で薬液を投与でき、経鼻投与に要する時間を大幅に短縮できることを見出しました。
また、当該論文では、投与後の鼻腔における薬液分布や薬物の脳移行性を従来法と比較して、経鼻投与研究における本噴霧器の有用性を考察しました。
さらに、市販される点鼻薬の不適正使用時における副作用評価においても、製品と同様に薬液をマウス鼻腔内へ噴霧して投与できることから、実際の利用を反映した副作用の検証が可能です。これら研究結果は、当研究グループの経鼻投与技術と東レ・プレシジョンにおける超精密微細加工技術を融合した産学連携による成果です。

本研究は、下記助成の支援により実施されたものです。
  • 一般用医薬品セルフメディケーション振興財団 令和5年度研究助成(研究代表者:鈴木直人、研究分担者: 小菅康弘 )
  • 科学研究費助成事業(研究代表者:鈴木直人、23K14395および20K16059)
  • 令和4-5年度日本大学学術研究助成金独創的・ 先駆的研究(研究代表者:小菅康弘)
  • 令和元-2年度日本大学学術研究助成金総合研究(研究代表者:鈴木豊史、研究分担者:鈴木直人)

<論文タイトル>
Utility of a Novel Micro-Spraying Device for Intranasal Administration of Drug Solutions to Mice

詳細は以下のリンクを御覧ください。
https://doi.org/10.3390/pharmaceutics15112553

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