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令和5年度実施状況(第193~196回)



第193回|災害医療の過去・現在・未来

日本は世界の中でも災害の多い国であり、近年も毎年のように各地で災害が発生している。
過去の災害を振り返ると、いざ大規模災害が発生すると被災地では多くの傷病者が発生し、医療ニーズの急増で医療の需要と供給のバランスが一気に崩壊してしまう。
そのような状況下では、平時の医療体制が整っていれば助けられた命が失われてしまう事態が発生してしまう。災害医療はこの「防ぎ得る災害死をなくす」ということを最大の目的として行っている。そのためには事前に準備をし、発災時には質の高い支援活動を行う必要がある。
薬剤師による災害時支援活動には医薬品の手配・管理・供給や服薬指導、処方支援や代替薬提案、公衆衛生活動等多岐に渡る。薬剤師が災害時の支援活動で果たす役割、責任は大きく、その職能を活かすことで被災者、被災地に大いに貢献することができる。
東日本大震災の教訓を活かして開発されたモバイルファーマシー(災害対応医薬品供給車両)も現在は全国に20台程導入され、実際に被災地へ派遣され支援活動を行っている。
また昨年7月には厚生労働省通知で全国の都道府県に災害薬事コーディネーターを置くことが明記された。
このことは今後災害時において薬剤師が更に組織的に他職種・他機関と連携し、より質の高い支援活動を行うことが求められていると考えている。
本講演では、過去の災害に学び、現在の災害医療体制を知り、今後の災害に向けての準備を考えていきたい。
今後も首都直下地震や南海トラフ地震等、大きな被害が想定される災害の発生が予測されているが、薬剤師が災害医療に積極的に関わることで、多くの命を救うことが可能になると考える。
開催日時 令和5年6月28日(水曜日) 19時30分~21時00分
講師 横浜市旭区薬剤師会 会長 あさひ薬局 日向 彰 先生
開催形式 Zoomによるライブ配信 受講料 1,000円
単位数 1単位 定員 100名

第194回|実際の症例を活用した添付文書・インタビューフォームの活用方法

1990年代にEBMの概念が登場し、本邦においても多くの学会から診療・治療ガイドラインが作成されています。そのため、薬剤師も「情報リテラシー」「統計リテラシー」の必要性が高まっていますが、ガイドラインを読む、論文を読むことに特化した研修会が多く、添付文書・インタビューフォームの徹底した活用法についての研修会は見当たりません。
しかし、私の保険薬局・病院での臨床経験では、添付文書・インタビューフォームを十分に活用できている薬剤師は決して多くないと感じています。
そこで、私が透析専門病院の薬剤師として、また、保険薬局のDI部門の責任者として経験した症例を加工して、添付文書・インタビューフォームで対応可能な課題を作成いたしました。
特に、大学時代に学修した薬物動態学の知識を臨床での薬剤師業務に活かす方法にしています。
これらの課題は、経験したことがある方が多い症例かもしれません。
これまで全国各地の病院薬剤師会・薬剤師会・学会の年会でワークショップ形式の講演を担当いたしました。
受講案内をした際には、「今更、添付文書・インタビューフォームの活用方法か?」・「添付文書・インタビューフォームの活用方法くらい、臨床経験で身につけているので、もっとレベルの高い講演を企画してほしい。」という意見が主催者に寄せられたことも珍しくありません。
しかし、実際に参加者の方々からは「そこまで考えていなかった。」・「理解していないことに気づいていなかった。」との意見を多くいただいておりますので、みなさんにとっても明日から業務に使えるものではないかと思います。
なお、今回はそこで、アシクロビル・バラシクロビルに関する症例とアムロジピンに関する症例を用意しました。
そこで、アシクロビル錠・バラシクロビル錠・アムロジピン錠の添付文書・インタビューフォームを各自で事前に用意して受講してください。
開催日時 令和5年9月20日(水曜日) 19時30分~21時00分
講師 中国学園大学 教授 波多江 崇 先生
開催形式 Zoomによるライブ配信 受講料 1,000円
単位数 1単位 定員 100名

第195回|インフルエンザ・感染性腸炎

この講演は、身近な感染症であるインフルエンザと感染性胃腸炎に焦点を当て、みなさんがその本質を理解し、将来の実践に生かすための知識を提供します。
最初に、感染症の基本原則について学びます。ウイルスとバクテリアの違いや感染経路、典型的な症状について説明し、世界的な感染症リスクと予防策の重要性を強調します。
次に、臨床的な側面を説明します。実際の患者症例を通じて感染症の治療法や合併症について学び、最新の治療法や研究動向に触れます。また、予防と薬剤療法に焦点を当て、ワクチン、抗ウイルス薬について解説します。
ハンズオンを取り入れ、皆様の疑問や興味に答える時間を設け、深く理解を深めます。講演を通じて、感染症の知識を広げ、将来の薬学の実践につなげるノウハウと現代の医療課題に対する意識を高めます。
開催日時 令和5年11月8日(水曜日) 19時30分~21時00分
講師 東京ベイ・浦安市川医療センター 薬剤室 室長補佐 枦 秀樹 先生
開催形式 Zoomによるライブ配信 受講料 1,000円
単位数 1単位 定員 100名

第196回|最近の医事薬事に関するトピックス

今年に入って、災害や事故が立て続けに起きてしまい、これまで安心安全と思ってきた日本社会に少なからず不安があることは否めないところではないでしょうか。
また、世界的にも戦争や紛争により平和が当たり前だった日本にとって円安、物価高や近隣国でのパワーバランスに危機が忍び寄ってきました。
演者は、平成7年入職以来25年以上にわたり地方行政の医務監視員・薬事監視員として医務・薬務行政に従事してきました。
特に、最近になって製造不正が多発している医薬品生産指導(GMP)を皮切りに麻薬や覚せい剤及び大麻に関する麻薬取締員、薬剤師免許事務、新型コロナウイルス感染症対策をはじめとする保健所業務、医療事故等病院監視・医療行政を経験してきました。
そのような立場ではありますが、最近の医療・薬業界におけるトピックスを「薬物乱用」、
「薬剤師」、「調剤薬局と店舗販売業(ドラッグストア)」「薬事経済(医薬品供給問題を含む)」をメインに私の経験をもとに考察しながら皆さんと考えていきたいと思っています。
開催日時 令和6年2月21日(水曜日) 19時30分~21時00分
講師 東京都多摩立川保健所生活環境安全課 薬事指導担当課長代理 外尾 英隆 先生
開催形式 Zoomによるライブ配信 受講料 1,000円
単位数 1単位 定員 100名
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